木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

SEMリサーチが有料に

経由:検索エンジンニュースサイト (ピロリの異常な愛情-別館)
検索エンジン業界の動向や検索エンジンの仕組みなどを解りやすく紹介しているSEMリサーチが、一部有料化されるそうです。
SEMリサーチ:一部コンテンツ有料化のお知らせによると、要点は以下の通りです。

  • 有料化は2004年4月から
  • 従来の記事の一部が有料会員でないと見られなくなる
  • 有料会員には従来の記事以外に有料コンテンツが提供される
  • 有料コンテンツの提供は2002年4月〜6月の試験提供(有料)の後、2004年末から本開始
  • 有料会員登録すると、2002年2月〜3月の間は有料コンテンツが無料で提供される
  • 価格は要問合せ

まず気になる有料化の範囲ですが、1. 過去記事は有料で直近の記事は無料、2. 特定のジャンルは有料でその他は有料、3. 1と2の組み合わせ、のどれかになると思われます。私の予想ではSEM,SEO,Google,AdSense辺りの過去記事を有料にして、残りは無料という感じになるのではないかと思います。
有料会員に有料コンテンツを提供するというのは良心的ですね。記事の解りやすさは抜群のサイトなので、有料コンテンツには興味を惹かれます。
価格が要問合せとなっているのは、まだ決めかねているのだと思います。4月〜6月で有料会員の申込み状況と有料化および有料コンテンツの反響を確かめた上で、価格と記事の密度と見直して12月に本格運用を始めるといったロードマップなのでしょう。
個人的には、これまで以上の技術情報が手に入るなら有料会員になるだけの価値はあると思います。

プレーヤーに「中立」は無い

持ち上げておいて落とすようであれですが、ちょっと気になったので。
同じく経由:検索エンジンニュースサイト (ピロリの異常な愛情-別館)

それから今ちまたで話題(?)の「google八分」を中立の立場から見た記事がありました。
http://www.sem-research.jp/sem/google/20040118171114.html

参照先の記事は、法律違反の恐れがあるページはインデクスから削除するべきという意見と、Googleが企業のクレームに応じて第三者のページをインデクスから削除するのはおかしいという意見を両方述べていて、確かに中立的に見えます。
しかし、この話に登場する「個人サイト運営者」「Google」「クレームを出す企業」というプレーヤーのうち、「クレームを出す企業」の行動については、SEMリサーチは微妙に言及を避けています。
理由は簡単で、SEMリサーチの著者もまた「SEO業者」というプレーヤーだからです。SEO業者にとってGoogleの検索結果を気にしてクレームを出す企業は顧客となりうる存在です。それこそ法律違反をしている会社でもない限り、SEO業者は企業を悪く言うのを避けようとします。
よく「発言している人によって意見の良し悪しを判断してはいけない」と言われますが、実社会においては、同じ内容であっても「誰が」「どのように」発言したかが重要なファクターになります。一見中立に見える言動でも、その裏に誰かの意図があるかも知れないという事は常に意識しておいた方が良いでしょう。Google八分はその良い例だと思います。

カリスマページランカー

186(一服中)さんが作ったはてなダイアリーのアンテナ被登録数ランキングは壮観ですね。これとPageRankを比較したらどうなるか、ちょっと興味があります。
GoogleツールバーリバースエンジニアリングPageRank計算のためのクエリ送信を禁じていたと思うので、すべての日記のPageRank自動計算とかはできませんが、ランキングに載っている日記や自分の日記のPageRankを人力で調べて集約するようなはてなダイアリークラブを作ったら面白いかも知れません。カリスマページランカー、略してスペランカーみたいな。

返信

ピロリさんから返信がありました。

啓蒙していただいているようですが、、、
中立って言葉が気に入りませんでしたか?
厳密に言ったら人の意思が介在する場合中立なんてありえませんからね。
中立って言葉はずしましょうか?

いや・・・別にSEMリサーチさんやピロリさんが書いた内容に文句を言った訳ではありません。共同編集であるキーワードならともかく、他の方が書いた日記の内容を変えさせようなどという傲慢な意思はありません。言葉をはずす必要もまったくありません。
プレーヤーに「中立」は無い』は、SEMリサーチさんやピロリさんのページを読むであろう読者に向けて書いたものです。ピロリさんが

ちなみにこのページは私というフィルターを通した偏見で構成されています。
それをどう捉えるかは読む人に任せます。読まないという選択肢もありますし。

と書かれている通り、文章には必ず作り手のフィルターが入ります。その事自体は否定されるものではありません。受け手がそのフィルターを意識するのが大事だと言いたかっただけです。
実は少し前にこういう事がありました。元ネタを作った人は半分冗談でやっていたのですが、私が取り上げた人を含めて、一部の人がその結果を本気にしているのを見て、受け手の警戒心というものを少し考えてしまったのです。
よく読んでちゃんと考えれば冗談ランキングを本気にするような誤解は起こらないと思うのですが、必ずしもそうでない場合があるようなので、あんな説教くさい事を書いてしまいました。ピロリさんが当たり前と思っている事を私が偉そうに言って聞かせているように感じられたのであれば謝ります。

はてなアンテナ、無料登録は200件まで

らっかさんのアンテナが溢れたそうです。はてなアンテナのヘルプを見ると、

はてなアンテナは無料でご利用頂けますが、有料オプションを申し込むことで、
1. ヘッダの非表示
2. テキスト広告の非表示
3. アンテナ登録可能件数拡大(200ページから2000ページに)
がご利用頂けます。

とありました。アンテナに無料で登録できるのは200ページまでだそうです。
無料サービスを有料化する時には、今までのユーザーに制限事項をアナウンスした方が良いんじゃないかと思いました。はてなダイアリー日記をざっと見た限りでは、アナウンスは無かったようです。
(追記)
ありましたありました。

※これまではてなアンテナのページ登録上限は1000ページでしたが、有料オプ
ションの開始を機に、無料サービスご利用時の新規登録は200ページまでと
させていただきます。現在ご登録いただいているページ数が200ページ以上の
方でも、そのままの登録ページ数でご利用いただけますが、新規のページ登録
ができなくなります。ご了承ください。