木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

プレーヤーに「中立」は無い

持ち上げておいて落とすようであれですが、ちょっと気になったので。
同じく経由:検索エンジンニュースサイト (ピロリの異常な愛情-別館)

それから今ちまたで話題(?)の「google八分」を中立の立場から見た記事がありました。
http://www.sem-research.jp/sem/google/20040118171114.html

参照先の記事は、法律違反の恐れがあるページはインデクスから削除するべきという意見と、Googleが企業のクレームに応じて第三者のページをインデクスから削除するのはおかしいという意見を両方述べていて、確かに中立的に見えます。
しかし、この話に登場する「個人サイト運営者」「Google」「クレームを出す企業」というプレーヤーのうち、「クレームを出す企業」の行動については、SEMリサーチは微妙に言及を避けています。
理由は簡単で、SEMリサーチの著者もまた「SEO業者」というプレーヤーだからです。SEO業者にとってGoogleの検索結果を気にしてクレームを出す企業は顧客となりうる存在です。それこそ法律違反をしている会社でもない限り、SEO業者は企業を悪く言うのを避けようとします。
よく「発言している人によって意見の良し悪しを判断してはいけない」と言われますが、実社会においては、同じ内容であっても「誰が」「どのように」発言したかが重要なファクターになります。一見中立に見える言動でも、その裏に誰かの意図があるかも知れないという事は常に意識しておいた方が良いでしょう。Google八分はその良い例だと思います。