木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

十兵衛ちゃん2 第6話

柳生十兵衛の呪縛を断ち切れなかった事に落ち込む自由。さらに父親がまだゴーストライターを続けていた事が発覚する。ショックを受けた自由は家を飛び出す。
自由を探すため家を出た御影の前に、シベリア柳生の仁左衛門が現れる。仁左衛門はシベリア柳生一門の心を開放するため、喜多歩郎を十兵衛に斬って欲しいと嘆願する。
自由が自分を助けた事に動揺するフリーシャは、決意を新たにするため昔に思いを馳せる。
一方、落ち込む自由の前に奥義を会得した喜多歩郎が現れ、勝負を挑む。十兵衛になる事を拒む自由。御影と仁左衛門が駆けつけて、自由に十兵衛になるよう求める。どこからともなく現れた鮎ノ助がラブリー眼帯を差し出すが、自由はあくまでも拒否する。そこにフリーシャが現れ、鮎ノ助から眼帯を奪おうとする。フリーシャの冷たい視線が自由を射抜く。


自由から父親を奪うため、彩に媚を売るフリーシャ。でも自由とのトラブルで頭がいっぱいの彩にはあまり効いていない。
十兵衛の剣は人の命ではなく恨みや憎しみを絶つものらしい。済んだ目で同志を救って欲しいと詰め寄る仁左衛門に過去の自分を重ねる御影さん。彼らを救いたいという気持ちと自由を苦しめたくないという気持ちのジレンマに苦しんだ末、自由に十兵衛になる事を求める。この辺の葛藤と決断が良かった。
フリーシャは初代柳生十兵衛三厳の実の娘だった。父親と柳生喜多烈斎の戦いに巻き込まれて氷漬け→300年後に氷が融け、流氷に乗って日本に漂着→どうぶつの広場で金太郎生活→自由の事を知り、復讐のため旅立ったという展開。300年間氷漬けにされていたというのは第1話辺りで語られたのかも知れない。
手作りのラブリー眼帯で十兵衛になった時のうさぎくんの「でもそれがあれば本物はいらないんじゃ……」というのは同感。木彫りの眼帯がラブリー眼帯になった時点で、亡き父親との心の交流はできているんじゃないかと思う。でもフリーシャは父が作った本物にこだわる。
フリーシャがラブリー眼帯を取り戻したいというのは、父親の愛情を独り占めしたいというひどく幼い願望なのだろう。自由から彩を奪おうというのもその延長だ。しかし自由も彩もそういう狭量さとは無縁の性格なので、フリーシャの思惑通りになるという展開はほぼありえない。自由がフリーシャの生い立ちを知れば眼帯を渡してしまうだろうし、彩は自由「と」フリーシャの父親になってしまうだろうし。
フリーシャの心を誰が、どのような形で救うかが今後の見所。

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シベリア柳生が怨念に縛られた被害者という位置付けになってしまったので、ラスボス候補からは脱落。フリーシャも次回で正体をばらしてしまうようなので、そろそろ新キャラが出てくるのではないかと予測。まだ公式ホームページに未登場のキャラが残っているし。

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