木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

キーワード作成・編集・削除権をはてなダイアリー市民に限定

これまでユーザーであれば誰でも可能だったキーワード作成・編集・削除の権限が、はてなダイアリー市民のみに限定されました。
1/1のはてなダイアリー日記より。

本日、はてなダイアリー市民についての表記をヘルプページに行い、また、キーワードの編集を行うにははてなダイアリー市民である必要があるものとしました。
(中略)
はてなダイアリーキーワードは現在、作成・編集・削除時のルールや慣習が増加しており、すぐにその全てを理解することが難しくなってきていること、また、その利用者の多くがはてなダイアリーユーザーであり、全員の日記に自動リンクするという性質からも、はてなダイアリーと関わりをもたない一般はてなユーザーが無条件に編集できることによる不利益を無視することができない状態となっていると考え、今回の措置に踏み切りました。
(中略)
今回変更しました、はてなダイアリー市民のみ編集が可能、という状態にて約1ヶ月を目処に運用を行い、改めてその是非について検討したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

はてなダイアリー日記だと編集権のみの制限のように見えますが、ヘルプにはキーワード作成、編集、削除権のすべてがはてなダイアリー市民でなければできなくなると追記されました。

2004年1月1日より、キーワードの作成・編集・削除を行うには、はてなダイアリー市民である必要があるようになりました。



以下、所感です。今回の措置は
・ダイアリーを使っていないはてなユーザーが、ダイアリーの事情を加味せずにキーワードを使うことを防止(使いたい人にとっては「阻害」なのですが)する
・キーワードのためだけに急場で作ったアカウントでキーワードを操作されることを防止する
という目的があり、それに関しては有効だと思います。(日記を書かずにキーワードを操作するという人は困ると思いますが、そういった需要はちょっと考えにくい)
ただ、今回のトラブルは、ダイアリーを使っている長さとは別の所に問題がある気もします。問題のユーザーもはてなダイアリークラブの利用者も市民権を持っている人が多くて、それでもトラブルは発生しました。
はてなダイアリー評議会や、キーワードの編集・削除の理由明記の義務付け(私は義務があるということを知りませんでした)など、ユーザーへの周知が今ひとつなものが多いこと、それからユーザー間の交渉とスタッフの介入の順序があいまいなこと、そして規約違反した場合の処置が明示されていないことなど、気になる点はいくつもあります。特に違反に対する処置については、?が付いてしまう部分が多かったように思います。
今回、キーワード操作の権限が制限されましたが、これがシステム的にできなくなるのか、権限を持たない人はキーワードを操作しないでくださいというお願いなのかは示されていません(はてなダイアリー評議会の時のことを考えると、後者のような気がします)が、後者だとすると、権限を持たない人がキーワードを操作したらどうなるのかもきちんと示しておく必要があると思います。
(追記) キーワードの作成・編集・削除権の制限はシステムレベルで実装されたそうです。(thanks to mittyさん)
id:hatenadiary:20040101#c より。

キーワードの編集については、すでにさきほどより、市民の方以外はエラーメッセージが表示され編集いただけなくなっております。


しかし、キーワードの自由を守ろうとして起きた一連の騒動の結果、ユーザーの権限を制限しなければならなくなったというのも、なんだか切ない話です。