木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

■OfficeアプリケーションがしょっちゅうSharePoint サイトの認証画面を出してきて鬱陶しい

職場の環境でSharePoint Serverのマイサイトを使っているのだが、いつ頃からかExcel、Word、PowerPointを開くと10分くらいの間隔でマイサイトの認証画面(ブラウザの認証画面)が表示されるようになった。

MSOSYNC.EXEのスタートアップを切ったり、PCのSharePointワークスペースを削除したりと色々やってみたが解消せず。最終的にはレジストリを編集して解消したので、やった事のメモ。


まず、SharePointといってもSharePoint ServerとSharePointのクライアント(SharePoint Workspace)がある。

マイサイトはSharePoint Serverの機能で、SharePoint Serverで管理しているコンテンツを閲覧、編集するために提供される個人向けのWebサイト。このWebサイトを「SharePoint サイト」と言ったりする。マイサイトの他に、複数名で閲覧、編集できるSharePoint サイトも作れる。

SharePoint サイトには予定表やToDoリストなどいろんなコンテンツを作ることができるが、Officeファイルの保存場所としてはドキュメント ライブラリという種類のコンテンツが主に使用できる。ドキュメント ライブラリはSharePoint Server上に作られたエクスプローラーみたいなもので、ツリー状でファイルやフォルダを保存できる。


SharePointサイトのドキュメント ライブラリを編集する方法は、大きく分けて4つ。

1.ドキュメント ライブラリのメニューで「Officeで編集」→「SharePoint サイトを追加」を選んで、PC上のOfficeから編集できる場所に、ドキュメント ライブラリへのショートカットを作成する。
この方法で登録すると、PC上でOfficeファイルを名前を付けて保存するときに、保存場所の左側のツリーに「SharePoint サイト」というフォルダができ、その下に各SharePoint サイトのドキュメント ライブラリへのショートカットができる。このショートカットの実体はSharePoint サイトのドキュメント ライブラリのURLで、エクスプローラーにURLを直接入力してもアクセスすることができる(該当するSherePoint サイトの認証を求められる)。保存先がURLなのでネットワークが繋がっていないと閲覧、保存できない。また、PCにショートカットが作成されるのと同時に、SharePoint サイトのリンク集にもドキュメント ライブラリへのリンクが保存される。

2.PCのSharePoint Workspaceと連携して、SharePointサイト上のドキュメント ライブラリのコピーをSharePoint Workspace上に作成し、SharePoint Workspaceを介してPCで編集する。
SharePoint Serverでは、ドキュメント ライブラリのメニューで「SharePoint Workspaceで編集」を選ぶと同期できる。PC上にコピーを作成するので、ネットワークに繋がっていなくても作業できる。ファイルはSharePoint Workspaceの画面で編集する。エクスプローラーっぽい画面でエクスプローラーとの間でコピー・ペーストもできるので、ほぼローカルと同じ感覚で作業できる。また、Officeアプリケーションでファイルを名前を付けて保存する時に、保存先に「SharePoint ワークスペース」というフォルダができて、SharePoint Workspace上の保存領域にファイルを作成することもできる。当然、SharePoint Workspaceがインストールされていないと使えない。また、コピーする関係上、SharePointサイトとの同期を行うので、大量のファイルが入ったライブラリをコピーするとディスク使用量やデータ転送量がばかにならない。

3.ドキュメント ライブラリのメニューで「エクスプローラーで編集」を選んで、PCのエクスプローラーでドキュメント ライブラリを開く。
この方法は本質的には1と同じで、ドキュメント ライブラリのURLをエクスプローラーで開いている。エクスローラーで操作するので、一番使いやすい。2と違って開いた場所が自動で記録されることはないが、開いた状態のエクスプローラの場所をショートカットとして登録すれば、後から同じようにアクセスできる。

4.ブラウザからSharePoint サイトに接続し、ブラウザに表示されたドキュメント ライブラリを編集する。
ブラウザさえあればライブラリの編集が可能だが、ライブラリのUIがとにかく使いにくく(ドラッグ・ドロップも何もない)、作業にならない。


次に、Office アプリケーション(Excel,Word,PowerPoint)では、SharePoint上の保存先は3ヶ所に記録される。

1.PC上のフォルダ「SharePoint サイト」
ドキュメント ライブラリの編集方法1でSharePoint サイトを追加した時にできるショートカット。ショートカットは C:\Users\<ユーザー名>\SharePoint サイト というディレクトリにできる。このディレクトリのショートカットを削除すると、Office ドキュメントを名前を付けて保存する時の保存先の選択肢からも消える。

2.PC上のSharePoint ワークスペース
ドキュメント ライブラリの編集方法2でSharePoint Workspaceにワークスペースを作成した時にできる保存場所。前述の通り、Officeアプリケーションでファイルを名前を付けて保存する時の保存先として選択できる。SharePoint Workspaceからドキュメント ライブラリのコピーを削除すると、保存先の選択肢からも消える。

3.Officeアプリケーションの「SharePointに保存」の場所一覧
「ファイルを名前を付けて保存」の画面とは別にOfficeアプリケーションにもSharePointの保存場所が記録されるExcelの場合だと ファイル→保存と送信→SharePointに保存 に、SharePointの保存場所の一覧が出てくる。ここに表示される場所はドキュメント ライブラリの編集方法1(未確認だが3もそうかも)で保存先を指定したり、ファイルを保存した時に、Officeアプリケーションに記録される。


で、ここまで来てようやく認証画面の話になる。

SharePointのファイルの保存先3「SharePointに保存」の場所にサイトが記録されていると、Officeアプリケーションを起動後に最初にファイルを保存するタイミングで、SharePoint サイトへの認証画面が出る。一度ID・パスワードを入れればアプリケーションが終了するまでは聞かれないが、入力せずにキャンセルすると、10分間隔の自動保存など、保存を行う操作のたびに認証画面が出てくる。

これを解消するには、その都度ID・パスワードを入れるか、「SharePointに保存」の場所のリストから既存のSharePoint サイトの場所を削除する必要がある。この場所はファイルではなく以下のレジストリに保存されている。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Common\Server Links\Published\個人用サイト
保存場所の名前のサブキーが作成され、URL等がサブキー内の値・データとして保存される。例えば「ライブラリ1」という名前の場所は
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Common\Server Links\Published\個人用サイト\ライブラリ1
というサブキーに保存される。削除したい場合は、保存場所のサブキーごと削除してやればよい。

サブキーを全部消したら、保存時に認証画面が出なくなった。ただし、「SharePointに保存」の場所には1ヶ所だけ、「個人用サイト」が残った。これだけはレジストリの別の場所
HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Microsoft\Office\14.0\Common\Portal
に保存されている値を参照しているようだ。これは残っていても認証画面が出ないので、そのままにしておく。


レジストリの場所だけは自力で当たりを付けて削除したので、真似する場合は自己責任で。


参考:
Office 2010 からドキュメントを SharePoint に保存する - Excel - Office.com
http://office.microsoft.com/ja-jp/excel-help/HA010380214.aspx
SharePointに保存」の場所についての説明あり。場所のリストをクリアする方法は書いていない。

http://stackoverflow.com/questions/8149965/office-save-to-sharepoint-locations-add-delete-from-list
キー名が判ってから後付けで調べたら、それっぽい情報があった。

Windows 8

今さらながら仮想マシンに入れてみた。
何というか、見るだけの人のことは考えてるけど何かを作る人のことを余り考えてないOSだなという印象。
バイスとしては「タブレットスマホ⊂全デバイス」なんだから、UIは「タブレットスマホ向けUI⊂全デバイス向けUI」もしくは「タブレットスマホ向けUIと非タブレットスマホ向けUIの切替式」にするのが自然だと思うんだけど、普通のPCを使うのにタブレットスマホ向け操作を強制されてる感が強い。
Modern UIでアプリひとつ閉じるために画面の上から下までドラッグしなきゃならないとか。そこまでタブレットスマホ向けにしてるのに、スタート画面のスクロールはスクロールバーなのかよとか。
あとタイルの大半がWebページを見せてるだけというのも何だかなぁな感じ。Webページのひとつに過ぎないMSNをインターネット チャンネルとかいってプログラム扱いしていた頃を思い出させる。これは製品版でModern UI向けアプリが増えれば変わるのかしら。
職場や諸々のPCがこれからこのOSに置き換わっていくと考えると今から気が重い。Microsoftの人はこのOSが入ったパソコンで仕事ができるんだろうか。
まあ、いったんデスクトップに切り替えてしまえばほとんどWindows 7なので、メーカー製のデスクトップPCにスタートメニュー相当のランチャー(笑)が付いてくればそんなに影響ないのかな。メモリ使用量が少ない割りに軽いし。
PCでスマホっぽい(というかスマホそのものになるのか)メニューをぐりぐりいじれるのは楽しいので、PCしか持ってない人がスマホに慣れるのには良いのかもしれない。

バージョンの「完了」とステータス「終了」

・バージョンが完了している=バージョンに属するチケットがすべて完了している
・バージョンが終了している=バージョンのステータスの項が「終了」になっている

バージョンに属するチケットがすべて完了になっている場合、バージョンが完了となる。
完了したバージョンはロードマップの初期表示およびチケット作成時のバージョン一覧には表示されない。

これとは別にバージョン自体にステータスが設定されている。
ステータスを「終了」にすると、やはりロードマップの初期表示およびチケット作成時のバージョン一覧には表示されない。

プロジェクト設定のバージョン一覧で「完了したバージョンを終了にする」を押すと、完了しているバージョンのステータスを「終了」に変更できる。

sendmail submit.cf

sendmail 8.12とMILTER (FreeBSD PRESS No.8)
http://www.imasy.or.jp/~ume/published/sendmail-milter/

sendmail の version 8.12 からの submit.cf 構成ファイル (Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス))
http://download.oracle.com/docs/cd/E19253-01/819-0381/mailrefer-106/index.html

書いていることの主旨は同じなのに、解りやすさが全然違う。

squidの最大ファイルハンドル数

squidでクライアントの最大同時接続数を明確に指定するオプションはない。
準じるものとして、プロセスが扱う最大ファイルハンドル数を指定することが可能。

◆max_filedescriptors
・2.6以前
ハードコードされていた。OSのulimitの値に従う。
(つまりsquid.confでは指定できない)
・2.7,3.1
実行時に(squid.confでと思われる)指定できるようになった。

◆max_filedesc
ビルド時に -DFD_CONFIG オプションを指定することで使用可能になる。
squid.confに指定しないときのデフォルト値は1024。
(この辺はディストリビューションによって違うかもしれない。--enable-max_filedesc でビルド時にデフォルト値を指定可能)
設定できる最大値はビルド時に --with-maxfd オプションを指定するとその値になる。
最大値のデフォルトは調べていない。ソース中のSQUID_MAXFDとFD_SETSIZEが最大値に該当するようだ。

以上より、
・-DFD_CONFIGオプションがあればデフォルトは1024、max_filedescで変更可能。
・なければデフォルトはOSのulimit、3.1,2.7はmax_filedescriptorで変更可能、2.6は変更不可

参考:
Squid configuration directive max_filedescriptors
http://www.squid-cache.org/Doc/config/max_filedescriptors/
Re: fd patch to squid
http://www.mail-archive.com/squid-dev@squid-cache.org/msg04338.html

vSphere4 Clientで作る仮想ディスクのフォーマット

thickで40GBで作られた仮想ディスクにOS他15GBをインストールした後、それをthinの仮想ディスクにコピーしてサイズを減らそうといろいろやってみたが、とりあえず無理そう。
それ以前に、vSphere Clientで作られた仮想ディスクのthickとthinの違いが見えなかった。

VMware Server等のデスクトップ製品で作る仮想ディスクはブロックタイプという言い方をしていて、以下の2種類がある。

  • ノーマル

仮想ディスク作成時に仮想ディスクの容量を定義するが、作成された時点ではホスト上のディスクは使用されず(最小限だけ確保されて)、ゲストのディスク使用量が増えるにつれて仮想ディスクのサイズが自動的に増える。

  • フラット

仮想ディスク作成時に仮想ディスクの容量と同量の領域がホスト上で使用される。すなわち、容量と同じサイズの仮想ディスクファイルが作成される。

また、どちらのタイプでもホスト上での仮想ディスクファイルを2GB単位で分割するかどうかが選べる。
ノーマルで分割すると(定義した容量÷2GB)個のサイズの小さな仮想ディスクファイルが最初に作成され、ゲストのディスク使用量が増えるとそれぞれの仮想ディスクファイルのサイズが増加していく。
フラットの場合は(定義した容量÷2GB)個の2GBの仮想ディスクファイルが、最初からゲスト上に作成される。(最後のファイルだけは2GBで割った余りのサイズになる)

これに対してvSphere Clientで作られる仮想ディスクは、ちょっと動きが違って見える。
解説サイトによってはthin=ノーマル、thick=フラットと書かれているが、動作をみると、以下のように見える:

  • thinであってもthickであっても、ホスト(ハイパーバイザ)上でlsすると、仮想ディスクファイルのサイズが仮想ディスクの容量と等しい。
  • 仮想ディスクファイルを分割するオプションが存在しない。
  • thinであってもthickであっても、作成後に仮想ディスクの容量を増やすことができる。この場合でも仮想ディスクファイルの数は増えず、単一のファイルのサイズが増加する。また、増やした分の容量と同じサイズだけ仮想ディスクファイルのサイズが増える。


全然thinじゃないんだけど……。ただ、vSphere Clientのサマリで見ると、thinの仮想ディスクでは、ゲストの使用済みストレージのサイズがプロビジョニングされたサイズよりも小さい場合がある。ホスト上でlsで表示される仮想ディスクファイルのサイズと、実際のサイズが違うのかも知れない。