木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

iTunesはザッピングに弱い

ポッドキャスティング配信サイトの中には、ポッドキャスティング - 新着記事一覧(Seesaaブログ) のように複数のポッドキャストのフィードをアグリゲートして配信している所があります。
これらのフィードをiTunesに登録するといろんなサイトのザッピングができるのですが、iTunesでこれをやっていて不便な点が2つあります。

1. 更新しても最新の1件しかダウンロードされない

普通のサイトのフィードだとiTunesの設定に従って全件なり未読分だけをダウンロードしてくるのですが、新着記事一覧を更新してもその時点の最新の1件しかダウンロードされません。
これでは複数サイトをまとめてフィードしている意味がありません。

2. フィードから配信元のサイトをたどるのが大変

たとえば新着記事一覧を流し聞きして、これは良いなと思う記事があったとします。
しかしダウンロードされた音声ファイルには配信元URLの情報は保存されないので、どこのサイトで配信された記事なのかが分かりません。
普通のサイトのフィードであればフィードの情報に配信元のURLも書いてあるのですが、新着記事一覧などの場合は配信元URLが一覧を配布しているサイトになってしまいます。
配信元のサイトを見に行って気に入った記事がまだ記事一覧に残っていれば良いですが、流れてしまっていたら次に更新されるまでそのサイトの記事を聞く事はできなくなってしまいます。

フィードの情報を全然使えてないiTunes

そもそもポッドキャスト用のフィードには記事1件ごとにちゃんとpermalinkが付いているのに、iTunesではそれを見る方法がありません。
フィードそのものを閲覧する機能もありませんし、登録したフィードのURL(「説明を表示」で表示される)をクリップボードにコピーすることさえできません。
結局私が面白い記事を見つけた時にどうしているかというと、音声ファイルに保存されているサイト名をGoogleで検索してサイトを探しています。
ところがさらに悪い事に、新着記事の中にはサイト名がiTunesにうまく取り込まれない記事があります(フィードにはちゃんとサイト名が書かれているのに)。
こうなるともうお手上げで、新着記事一覧のフィードのURLをブラウザに手入力して中身を見るしかありません。

iTunesは単体ではザッピングができないアプリケーションである、という結論になります。
ブログでも普通のWebサイトでもそうなのですが、Web上で新しい情報源を見つけるきっかけとしては次の3つが主な入り口になっていると思います。

  • アクセス数ランキング(ページビュー)
  • 人手のレーティングによるランキング(SBMとかWeb拍手とか)
  • ザッピング(新着記事一覧、ブログのランダム表示、GoogleのI'm Feeling Luckyとか)

現にiPodのプレイリストなんかは、これらの3つの機能をすべて備えています。iPod Shuffleなどはザッピングを前面に出しています。
にも関わらずiTunesでザッピングができないというのは、なんだかもったいない気がします。

たぶん自分がiTunesを使いこなせてないだけで、ポッドキャストを聞く時はiTMSポッドキャスティングサイトから取ってくる人の方が多いんだろうなとは思います。