木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

Tropy & Haropy

最近の気になる単語。
TropyYukiWikiの作者である結城浩さんが作ったCGIです。
Tropyは一言で言うと、リンクを排除したWikiにランダムジャンプ機能を付け加えたもののようです。
結城さんが目指したコンセプトは「ページの全貌を把握させない」だそうです。
11/3に公開されてから11/6に過負荷でサイト休止するまで、一部でお祭り状態だったようです。
Haropy伊藤直也さんが作ったTropyのクローンです。
以下、感想。

  • Haropyの方をいじってみたけれど、何が楽しいのかいまいちよく分からなかった。
  • 今の所、何かの役に立つような使い道は思いつかない。
  • 言われてみればiPod Shuffleに似ている。
  • しかし、iPod Shuffleと比べると提供されるコンテンツの質が低い。
  • 誰にも読まれないかも知れず、誰に読まれたかも分からないコンテンツに書くパワーを注げる人はいるんだろうかと思った。
  • Permalinkという切り口だけがあって内部の関係が分からないというのは、オブジェクト指向の入門で出てくる「情報のカプセル化」を思わせる。
  • 生テキストでURLを張る事はできるので、ページの関係が作れない訳ではない。
  • 見つけたPermalinkを別のWebページ(例えばWiki)に保存するというのがほぼ唯一の活用方法。ただそうする事に意味があるかは疑問。
  • 全貌が見えないサイトのPermalinkに外部から一生懸命リンクを張るという行為は、猿の脳みそに電極を挿すのに似ている。
  • ページ間リンクがランダムジャンプしかない状態で意図した内容のページを見せようとした場合、別のタイトルで同一の内容のページをたくさん作れば、意図した内容を見せられる確率が高くなる。……みたいな使い方をすると面白いかも。
  • いっそのこと、同一タイトル、同一内容のページ(Permalinkは別)が複数存在できるようにしても良いかも知れない。袋の中に赤い玉が○個、白い玉が×個……という世界。
  • 関係していない人からは何をしているか全く分からないという点は、SNSに似ている。
  • 何だかよく分からない疎外感がある。mixiに招待されなくて腹を立てる人達の気持ちが少し分かった気がした。
  • 実はみんな面白い面白いと言いつつ、参加している実感を持ててないんじゃないかと思う。
  • 群盲象を撫でるという言葉がよく似合うシステムだと思った。
  • 結城さんだけはこのシステムの外観(アクセス頻度とか、ページができたり消えたりする様)が見えている(のだろう)。結城さんが感じたエキサイティングな気持ちは他の人が感じたそれとは別物なんだと思う。
  • そういう意味では結城さんの独りmixiと言えるかも。ロンリィだ。
  • このシステムを楽しいと思えるかどうかは、システムが役立つかという評価というよりは個々人の価値観の問題のような気がする。