木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

十兵衛ちゃん2 第13話(最終話)

野郎の扱い軽かった、な最終回。
前半は喜多歩朗を取り込んだ喜多烈斎とW十兵衛の戦い。
巨大化した敵役との戦いはどうしても大味になるため、いつものような緊張感が感じられなかったのが残念。
ずっと親子の関係を扱ってきた作品なので喜多親子のやりとりを期待したのだがそれは無かった。
後半、復活した喜多烈斎をW十兵衛が融合して倒す。
一つになった眼帯を媒介にして初代十兵衛が復活、喜多烈斎と対話する。心情をすべて言葉で話しているのが稚拙だったけど、良かった。
喜多烈斎の思いは、江戸柳生への恨みよりも一剣客として初代十兵衛と戦えなかった無念の方が大きかった、という話。
魂を解放された喜多烈斎は徒弟と共にこの世を去る。
なんか取り残された仁佐衛門がかわいそうだった。
彼には喜多朗を見守るという人生が開けてはいるんだけど。
鮎が女の子だったという設定はいらなかったんじゃないかな。
劇中で一度もそういう描写はなかったし(ふんどしだったし)、話にも全く絡んでいない。
よっぽど親娘にこだわりがあったんだろう。
インタビューで「実は……」とか言えば済んだと思う。
分からない所もあり。
鮎が去ったのにフリーシャが残った事とか、最後に自由が見た鮎は何?とか、自由がゴーストライターとしての彩を受け入れたのかとか、彩と御影さんはどうなったのかとか、自由の鮎への思い入れもよく分からなかった。
最後まで見て思ったのは、このアニメはプライベートアニメだったのではないか、という事。監督が娘に送る。