木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

君が望む永遠 第11話

ちょっと遅めの感想。


遙は意識を失い、すべてを打ち明けた茜は姿を消す。そして水月は慎二と朝を迎える。
遙の容態を聞いた両親が駆けつけて孝之に休むように告げるが、孝之は体の異変をおして茜を探し続ける。漸く見つかった茜は自分を責める。
茜と別れた孝之は水月に電話をするが会社に置きざりにされたままの携帯に水月は出ず、代わりに出た先輩の頼みで孝之は水月の荷物を受け取って帰宅する。
水月は会社にも出勤せず、慎二とも別れて街を徘徊する。夕刻になって漸く会社に顔を出した水月は、先輩から孝之の不調を聞いてたまらずに飛び出す。
孝之の部屋に駆け込んだ水月は、台所で倒れている孝之を見つける。


動き始めた後の余波が描かれた回。
自分から傷付きにいったのにもう戻れない、孝之が好きなのが悪いの?などとのたまう水月。いや、それ悪いとは言わないけど別の所に問題ありかと。
戻れないと言うけれど、孝之に言わなければいいのだ。そして慎二が相手だからこそ、それもできる。言わないほうが幸せなことがあるのは彼女もよく知っているはずだ。
具合が悪いくせに茜を探す孝之の気持ちは分からなくもない。両親は子どもじゃないから、と言うが、子どもばかりだから。
で、見つかった茜は自分を責める。責めるんだけど、やっぱり微妙に論点がずれてる気がする。遙を騙していたことは必ずしも悪くはない。でもそれを最悪の形でばらしてしまったことは、茜の責任だ。
しかし孝之は彼女を咎めず、自分のせいだと言う。孝之の思考はどうしてもここで止まってしまう。それこそが水月を不幸にしている原因なのだが、これを水月に責めろと言うのも酷な話だ。
それを見て「優しすぎるのも残酷です」という茜。恋愛フィルターかかってるとしか言いようがない。だから君は孝之の恋愛対象にはなってないんだってば。
慎二が買ってきた靴を睨み付ける水月。ここどういう心境なのかちょっと分からなかった。そして自分のヒールを叩き折り、汚いものをみるような目で慎二を見る。それはないだろう。
好き放題やった水月を正気に引き戻したのは、それでも孝之だった。きっと水月はまたずれた責任を感じて、孝之に慎二とのことをばらすんだろうなぁ。
論点がずれてる人ばかりで頭が痛くなる。なんだか遙このまま目覚めない気がしてきた。あるいは最終回でみんなが見守る中で目覚めて、それでおしまいとか。