時流と全く関係なく、初冬の夜長に任せてレンタル視聴。ネタバレありです。
るろ剣のOVAシリーズは映像のクオリティが凄いと聞いていて一度見てみたかったのですが、今回はもろに地雷踏んじゃいました。
原作の人誅編を大幅にカットし、最終回後の剣心と薫に焦点を当てるという大胆な構成。そして二人ともが不治の病に冒されるという救いのない展開。原作のラストに満足していた人には余りお勧めできません。特に後半の剣心は老人じみていて、見るのが苦痛にすら感じました。
この作品を見て感動できるかは、薫の「愛する人と同じ苦しみを共有できるならばつらくても幸せ」という考えに共感(というより陶酔)できるかどうかにかかっていると思います。私にはちょっと無理でした。病の悲惨さが先に立ってしまって…。
原作で語られなかった弥彦と剣路のエピソードとか、帰って来た剣心を薫が真名で呼ぶ所とか、良い所は沢山あるんですけどね。どうにも重すぎです。少し鬱入りました。
女性だったら共感できるのかな…脚本が女性だったのが視聴後に妙に気になる作品でした。