木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

君が望む永遠 第10話

孝之への想いを抑えきれなくなっていく茜。自分の体の異変に気がつく遙。仕事にも身が入らなくなっていく水月
水月は酔った勢いで見ず知らずの男とホテルに行こうとしている所を慎二に止められ、さらに慎二を誘惑する。
そして病院を訪れた孝之に今は何月何日かと問い詰める遙。それを見かねた茜が、本当のことを話す。遙の事故から3年が経っていること。孝之が水月と付き合っていること。遙は意識を失う。


(…はっ、)そうか。病院にいる時の茜が必要以上にむちむちなのは、中学の制服を無理やり着てるからだったのか。<気付くの遅っ
遙が現実に目覚め始めたのを見て複雑な孝之。それは彼が現実を見たくないからに他ならない。そんな彼の「水月を、愛してる」という台詞は聞いていて非常に白々しかった。
今回は水月の扱いがひどくて見ていられなかった。次回の冒頭で慎二がどんな格好をしているか見物だ。
逆に、遙と茜はとても丁寧に描かれていた。
タクシーの中で茜が孝之に言った「どうしてそんなに優しいんですか?」という台詞は、もちろん遙に対する優しさではなくて、自分に対する優しさへの問いかけなんだけど、孝之は気付かずに遙のことを話す。この辺のすれ違いが面白かった。
孝之が茜に優しいのは妹として見ているからでしょう。茜は子ども扱いされているだけということに早く気付いてください。
そして遙にとどめをさしたのは茜でした…合掌。今までの話だけだとここで彼女が爆発するのも、それが遙に向けられるのも意外なんだけど、前半のタクシーと貝殻の場面を挟んでからだと納得のいく展開だった。ああ、この子、心の底ではお姉ちゃんに嫉妬してたんだなぁ、と。
次回、夢の時間は終わりを告げた。遙は再び目を覚ますことができるのか?そして孝之は、孝之こそ、現実に戻ることができるのだろうか?