木っ端拾いの材木流し

Cannot see the wood for the trees.

山崎拓氏、比例区に重複立候補の意向 (asahi.com : 政治)

山崎氏は朝日新聞の取材に、「比例区への対応は各ブロックで決める。九州は小選挙区の候補者は全員重複でいく。一人だけ格好つけてもしかたがない」と語った。
まず、重複立候補しないのが「格好つけ」であるという発想が終わっています。
「重複立候補は別に悪くないのだから、リスクを負って小選挙区だけで勝負する必要はない」と言っているのと同じです。
次に「他の人もやってるから俺もやって良い」という発想が終わっています。
重複立候補が悪いかどうかを考えるのを放棄して、他の大勢と同じだから悪くない、などとと言っています。前の選挙で重複立候補が随分と叩かれたにも関わらず、です。
彼の台詞から感じるのは、重複立候補が悪いという認識が皆無だということです。そして彼らの認識を支えているのは、前もうまくいったからという甘えです。九州全域の有権者は、彼らになめられています。
重複立候補は、個人として有権者に選ばれず、かつ組織の中で高い立場にある人間が得をするやり方です。
個人としては駄目だけど組織は支持されているのだから、その組織の代表となった人には政治を行う資格はある、という事なのかもしれません。しかしこれは言い換えると、個人として当選できないような人が代表を務めている組織が支持されているという事です。不思議でなりません。